【腸内元気!】乳酸菌飲料にはどんなものがあるか
ゼンダマ博士!
お、今日はなんじゃね?ミサト。
うちの2歳の息子がどうもアトピーみたいなんです。
乳酸菌サプリを飲むのは難しいかなぁと思うので、乳酸菌飲料を試してみようかなーと思っているんですが・・。乳酸菌飲料もかなりの種類がありますね。スーパーで見たんですが、結局選べずに帰ってきてしまいました。
そうじゃな。乳酸菌飲料は今やかなり巨大なマーケットとなっており、商品は年々増えているような気がするぞ。
よし、では今日は乳酸菌飲料の種類や効果について詳しくお教えしよう!目的別におすすめの乳酸菌飲料もご紹介するぞ。
乳酸菌飲料とは
まずは乳酸菌飲料とは、どのようなものかということから解説していこう。
ヨーグルトっぽい飲み物とか、ヤクルトっぽい飲み物とか、カルピスっぽい飲み物とかいろいろあるけれど、実は正確な違いを知らない方も多いんじゃないかな?
それぞれの特徴を知り、ぜひ乳酸菌飲料選びの参考にしてくれ!
厚生労働省による乳等省令という法律では、乳酸菌飲料とは、
乳等を乳酸菌または酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く)
と定義されておるんじゃ。
つまり、簡単に言うと、牛などの乳を乳酸菌や酵母で発酵させた飲み物じゃな。
ちなみに「発酵乳」とは、ヨーグルトや飲むヨーグルトのことを指すので、飲むヨーグルトは乳酸菌飲料に含まれないということになる。
乳酸菌飲料は以下2種類に分けられるぞ。
乳製品乳酸菌飲料
乳酸菌飲料
2つの違いは以下の表をご覧いただきたい。
無脂乳固形物 |
乳酸菌数 |
|
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乳製品乳酸菌飲料 | 3.0%以上(生菌) | 1,000万以上 |
3.0%以上(死菌) | - | |
乳酸菌飲料 | 3.0%未満 | 100万以上 |
つまり「乳製品乳酸菌飲料」のほうが菌数が多く、より固形物が多い(つまりドロッとしている)ということじゃな。
「乳製品乳酸菌飲料」の生菌には、おなじみのヤクルトやピルクル、殺菌にはカルピスが含まれるんじゃ。殺菌タイプには生きた菌は含まれておらんが、殺菌された菌が腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やし、お腹の調子を整えてくれる働きがあるぞ。
KAGOMEのラブレは、「乳酸菌飲料」に含まれるぞ。
乳酸菌飲料に期待できる効果
おいしくて飲みやすい乳酸菌飲料は、手軽に毎日乳酸菌を摂取することが出来るので、老若男女に人気じゃな。しかし、乳酸菌飲料はただ美味しいだけじゃないぞ。継続することで沢山の良い効果が期待できるんじゃ。以下にご紹介していこう!
乳酸菌は腸の中で糖を分解して、大量の「乳酸」を作り出すんじゃ。
この「酸」が腸のぜん動運動(便を肛門の方へ押しやる動き)を促進し、排便を促してくれるぞ。
腸内環境が悪化し悪玉菌が増殖すると、悪玉菌は腸内の食べカスを分解して、有害物質を作りだすんじゃ。その有害物質が血液にのって身体中を駆け巡り、排出器官の1つの肌から外に出るのが肌荒れなんじゃな。
便と共に有害物質をしっかりと排出し、腸内をキレイに保てば美肌効果も期待できるぞ。
腸管にはなんと免疫細胞の約7割が集中していると言われておるぞ。
乳酸菌を摂りこむことによって、免疫細胞の司令塔であるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化することが分かっており、風邪やインフルエンザウイルスに負けない強い体をつくることが出来るんじゃ。
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状は、免疫細胞のTh1細胞とTh2細胞のバランスがくずれ、Th2細胞が優勢になっているときに発生しやすいことが分かっておる。
乳酸菌を摂りいれると、これらの免疫のバランスを整えてくれるTレグ細胞という免疫細胞が作り出されるんじゃ。Tレグ細胞がTh1細胞を活性化し、Th2細胞をなだめてくれることで、免疫バランスが整い、アレルギー症状が出にくくなるぞ。
痩せている人と太っている人の腸内細菌を比較すると、乳酸菌の数がなんと2倍も異なることが、最近の研究結果で判明したんじゃ。
脂肪細胞は放っておくと、エネルギーをどんどん蓄えて脂肪を肥大化させてしまうんじゃが、乳酸菌やビフィズス菌、また日和見菌のバクテロイデス門という菌が腸内で作り出す“短鎖脂肪酸”が、脂肪細胞が細胞を肥大化させるのを止めてくれるんじゃ。
乳酸菌をしっかり摂取することで、ヤセ体質になれるかもしれんぞ。
腸内の環境が悪化すると、腸内で悪玉菌は多くの有害物質や有毒ガスを発生させるんじゃ。すると、大腸内にポリープやガンが発生する可能性が高まるんじゃよ。
今、年々大腸ガンの患者が増えておるんじゃが、原因は腸内環境の悪化なんじゃな。
乳酸菌が腸内の脂質を吸着し、便と一緒に排泄してくれるので、血中コレステロールを低下する効果が期待できるぞ。
人気の乳酸菌飲料比較一覧
それでは具体的に乳酸菌飲料をご紹介していこう。
まずは乳酸菌飲料の代表格!ヤクルト・ピルクル・カルピスから行くぞ!
乳製品乳酸菌飲料
【生菌】(無脂乳固形物3.0%以上、菌数1,000万以上)
ヤクルト(トクホ) |
生きたまま腸に届く乳酸菌「シロタ株」でおなじみのヤクルトは、乳酸菌飲料の代名詞ともいえるじゃろう。シロタ株は腸内の悪玉菌を退治してくれる乳酸菌を強化培養したもので、強力に腸内環境を整えてくれるんじゃ。 |
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NISSINピルクル(トクホ) |
生きたまま腸まで届く乳酸菌カゼイ菌NY1301株が腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保ってくれるぞ。 |
【死菌】(無脂乳固形物3.0%以上)
カルピス |
しぼったままの国産生乳と、95年以上受け継いでこられた乳酸菌と酵母により発酵されたさわやかな風味の飲み物じゃ。 |
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乳酸菌飲料(無脂乳固形物3.0%未満、菌数100万以上)
乳製品乳酸菌飲料と比較すると、固形物が減り、菌の数も少ない乳酸菌飲料じゃ。
森永マミー |
生きた乳酸菌と体に吸収されやすいミルクカルシウム、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが配合されておるぞ。 |
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KAGOMEラブレ |
京都の伝統的な漬物、すぐき漬けから生まれたラブレ菌は、腸での生命力が強い植物性乳酸菌なんじゃ。高密度発酵でラブレ菌だけを濃縮しているので、クセの無いスッキリとした美味しさになっておるぞ。 |
はっ酵乳【飲むヨーグルト】(無脂乳固形物8.0%以上、菌数1000万以上)
乳酸菌飲料ではなく、法律上“はっ酵乳”をされているものもご紹介しよう。
いわゆる、飲むヨーグルトじゃ。
明治プロビオヨーグルトR-1ドリンクタイプ
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インフルエンザに効果大!とテレビで放映されてから、話題になったR-1乳酸菌を配合している飲むヨーグルトじゃ。 |
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ヤクルト ミルミル
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ミルミルも実は乳酸菌飲料ではなく、はっ酵乳、つまり飲むヨーグルトなんじゃ。ヤクルトが小腸で働く乳酸菌シロタ株を配合しているのに対して、ミルミルは大腸で働くビフィズス菌BY株が配合されておるぞ。ビフィズス菌BY株が大腸で働いてお腹の健康を守ってくれるんじゃ。
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ヤクルト ジョア
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こちらは、ヤクルトと同じく乳酸菌シロタ株が含まれた飲むヨーグルトじゃ。
カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDも配合されておるぞ。
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乳性飲料
最後に、乳酸菌飲料っぽいのに乳酸菌飲料じゃない飲み物をご紹介しよう。
分類は、清涼飲料水にあたるぞ。
SUNTORYビックル |
ビックルは乳酸菌飲料だと思っておられる方も多いと思うが、実は清涼飲料水なんじゃ。 |
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カルピス ぐんぐんグルト |
カルピスのぐんぐんグルトも、乳酸菌飲料と思いきや、清涼飲料水なんじゃ。
配合されている乳酸菌は、ブルガリカス菌、カゼイ菌、サーモフィラス菌、3種の乳酸菌を配合したゴクゴク飲める乳性飲料なんじゃ。
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カルピス 守る働く乳酸菌L-92 |
アレルギー症状の改善効果が期待できるL-92乳酸菌を配合した、乳性飲料じゃ。
すっきり風味で脂肪ゼロで続けやすいぞ! |
乳酸菌飲料いつ飲む?
どうせ乳酸菌飲料を飲むなら、効果を高めるベストなタイミングに飲みたいもんじゃな。乳酸菌は薬ではなくあくまでも食品なので、飲む時間帯は特に決められてはおらんのじゃ。
しかし腸のゴールデンタイム(よく働く時間帯)が夜の22時~2時と言われておるから、この時間帯の腸の働きをサポートするためには夜に飲んだ方が良いとわしは考えておるぞ。
ちなみに乳酸菌やビフィズス菌は胃酸や胆汁酸に非常に弱い。
生きたまま腸に届けるためには、なるべく胃酸の強い食前よりも酸が弱まった食後に摂った方が良いぞ。
すなわち、乳酸菌飲料は夕飯の後に飲むのが一番良いじゃろう。
乳酸菌飲料まとめ
いかがじゃったかな。スーパーへ行くとずらーっと並んでいる乳酸菌飲料じゃが、今日はそれらの違いを少しご理解いただけたかな。
菌数の違いや、生菌か死菌か、などいろいろと違いはあるが、継続するには“自分が好きな味”を選ぶというのも大事じゃな。選ぶ時は、自分が継続しやすいものを選ぶようにしよう。
乳酸菌飲料は美味しく飲めていいが、より手軽に乳酸菌を摂取しようと思えば、乳酸菌サプリもオススメじゃ。乳酸菌サプリなら、糖分を気にする必要もなく、また乳酸菌の配合数も乳酸菌飲料に比べて圧倒的に多いものがほとんどじlゃ。旅行時なども手軽に持ち歩け、ゴミも少なくてすむぞ。
乳酸菌サプリを選ぶ際は、ご自分の目的に合わせて選ぶのがいいぞ。わしが19種類の乳酸菌サプリを実際に検証し、目的別にランキングを作成したので、こちらもぜひ参考にしてくれると嬉しい!
目的別乳酸菌【選び方】
下痢・便秘 | 花粉症・アトピー | ダイエット・肥満解消 |
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免疫力アップ | 美肌・ニキビ予防 | 腸まで届く |
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カプセルタイプ | 顆粒タイプ | 植物性乳酸菌 |
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