【アトピー対策に!】アレルギーの緩和に役立つ乳酸菌を含むサプリ
近年、アトピーに乳酸菌の効果があることが知られるようになった。助手のミサトは、子どもがアトピーで悩んでいることもあって、アトピーと乳酸菌サプリについてとても関心を持っている。ゼンダマ博士にさっそく聞いてみた。
ゼンダマ博士!乳酸菌がアトピーに効果があるってホントですか?
お、ミサト、今日はその質問じゃな。
私の娘がアトピーなんです。でも薬に頼りたくないんですよね。効果があるのであれば乳酸菌を摂って、緩和させたいと思っているんです。
なるほど。アトピーに苦しんでいる子どもは多いからのう。
アトピーに悩む人は多くなっているんですか?
現代では、日本人の約2人に1人は何らかのアレルギー症状を持っていると言われておるんじゃ。
え!そんなに!
そのアレルギー症状の1つがアトピー性皮膚炎じゃな。アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹で、これまでは乳幼児期に発症し成長とともに治る傾向があったんじゃ。
でも、最近は大人も増えているとか。
そうなんじゃよ。近頃では乳幼児期に発症したまま、大人になっても症状が続いたリ、大人になってから発症するというケースも増えておるんじゃ。
では今日は、アトピーの原因、乳酸菌でアトピーが改善する理由、またアトピー改善効果が期待できる乳酸菌サプリなどを解説していくことにしよう。
アトピーの原因
我々の体は、細菌やウイルスなどの異物が入り込んできたときに、それらを排除しようとして免疫システムが稼働するようになっておる。本来ならば異物ではないものを異物だと認識し、排除しようとした時に出る症状が、アトピーや花粉症、その他のアレルギー症状なんじゃ。
どうして、異物ではないものを異物だと勘違いしてしまうんじゃろうか?!それは、免疫のバランスが崩れていることが原因なんじゃ。ヒトの免疫システムにはTh1細胞とTh2細胞が関わっておるんじゃが、本来この2つはバランスを保ちながら免疫をコントロールしておる。
しかし、何らかの原因でTh2細胞が優勢になってしまった時に、アレルギーの症状が出やすい、つまり異物(と判断したもの)に対する抗体が作られやすくなることが分かっておるんじゃ。
抗体が作られると、それが「肥満細胞」とくっつき、“ヒスタミン”や“ロイコトリエン”などの化学伝達物質を大量に放出する。
それらの物質が、神経や血管を刺激することでアトピーの場合は、痒みとなって発生するんじゃ。
アレルギーの症状の出方は人によって異なり、目の痒みやくしゃみ・鼻水であれば花粉症、咳なら喘息という具合じゃな。
ちなみに、最も最悪な例では、自分自身の体の一部を異物と認識して、免疫が攻撃し始めることがあるんじゃ。その場合は「アレルギー」ではなく、「自己免疫疾患」と呼ばれ、関節リウマチやバセドウ氏病がそれにあたるぞ。
近年、アレルギー症状を訴える人が増えるに従い、さまざまな研究が行われている。そして、乳酸菌がアレルギーの症状を緩和する働きがあることが解明されてきたんじゃ。
乳酸菌がもたらすアトピーへの効果とは、乳酸菌が持つ免疫バランスを整える働きにあるんじゃ。どういう仕組みになっているのか、もう少し詳しくみていこう。
乳酸菌でアトピーの根本治療が可能に?!
Th1細胞とTh2細胞のバランスが保たれているときは、免疫システムが正常に働いておるんじゃが、Th2細胞が優勢になるとアレルギーが出やすくなるのは前述した通り。(ちなみにTh1細胞が優勢になると、ガン細胞が作られやすくなることが分かっている)。
近年の研究で、このどちらかのT細胞の暴走を止めてくれる働きをする免疫細胞が存在することが分かってきた。その名も「Tレグ細胞」。
Th1細胞、Th2細胞、Tレグ細胞は、全て同じところから生まれた免疫細胞なんじゃが、成長の過程で“短鎖脂肪酸”の影響を受けると、攻撃的なTh細胞ではなく、Th細胞の暴走をなだめてくれるTレグ細胞に成長することが分かっておるんじゃ。
この“短鎖脂肪酸”、乳酸菌が腸内で食べ物を分解する際に生成されるんじゃ。だから、腸内の乳酸菌を増やすことで→短鎖脂肪酸が作られる→Tレグ細胞がTh2細胞の働きを抑え、Th1細胞とTh2細胞のバランスを整えてくれる。というわけじゃ。
ステロイド剤の副作用
ところで、これまではアトピー性皮膚炎の治療といえば、ステロイド剤の投与が一般的であった。ステロイド剤には、炎症や痒みを抑える働きがある。
しかし、Th細胞のバランスを整えることで根本的にアトピーを治しているわけではなく、免疫システムを無理やりにコントロールして表面的な症状を抑えているにすぎないんじゃ。
一次的な効き目はすごいが、また、副作用も恐れられておる。
ステロイド剤を長く服用することで懸念される副作用は以下の通り。
- 感染症にかかりやすくなる
- 動脈硬化がすすむ
- 骨粗しょう症になりやすくなる
- 糖尿病にかかりやすくなる
- 皮膚の拡張
- 毛深くなる
- 色素が薄くなる
など。
皮膚科で処方される外用薬はアトピーの程度に応じてステロイドの強度も調整されておるので、必要以上に心配をする必要はないかもしれない。じゃが、なるべくなら薬に頼らず根本から治したいというのが本音じゃないじゃろうか。
アトピーに効果的な乳酸菌
乳酸菌の働きによって発生する短鎖脂肪酸の影響でTレグ細胞が作られることが分かっておるんじゃが、乳酸菌の中でも特にアトピーを抑制する効果が実験の結果により、確認されている乳酸菌がいくつかあるんじゃ。
その中でもわしが特に注目しているのが、以下の乳酸菌じゃ!
2000株以上の乳酸菌の中でもトップクラスの抗アレルギー作用がある乳酸菌が、植物性ラクトバチルス乳酸菌じゃ。Th1細胞を元気にさせる働きがあるので、結果的にTh1細胞とTh2細胞のバランスを整えてくれるんじゃ。
軽症から中等症のアトピーの成人患者29名に植物性ラクトバチルス乳酸菌を12週間毎日摂取してもらった実験では、アトピーの症状軽減が認められたぞ。
植物性ラクトバチルス乳酸菌はぬか漬けやしば漬け、キムチ、ドイツのザワークラフトなどに含まれておる。
カルピス(株)が長年の研究から選び出した貴重な乳酸菌。
1歳から12歳のアトピー患者50名を対象として26名にL-92乳酸菌を含む食品、24名にL-92乳酸菌を含まない食品を8週間摂取してもらった実験では、L-92乳酸菌が含まれる食品を摂取したグループでは湿疹の重症度、面積、かゆみの自覚が改善したことが報告されておるんじゃ。
ビフィズス菌BB536はTh1細胞を活性化させTh2細胞の働きを抑制することでTh1細胞とTh2細胞のバランスを整えてくれるんじゃ。
アトピーなどの肌トラブルを有する女性28名にビフィズス菌BB536を1本あたり20億個含む乳酸飲料を1日1本8週間継続して摂取してもlらうた実験では、肌状態の自覚症状、かゆみの程度が改善したことが認められておるぞ。
アトピーにおすすめの乳酸菌サプリ3選
上記の乳酸菌が含まれている乳酸菌サプリを紹介するぞ。わしが特におすすめのモノから順に紹介しよう。