ヨーグルトを食べてニキビは治るの?
乳酸菌により腸内環境が良くなると、ニキビにも効果があるという噂を聞きつけた助手のサトミはさっそく、ヨーグルトを食べることでニキビに効果があるのかゼンダマ博士に質問してみた。
ゼンダマ博士!
ん?なんじゃね、ミサト。
友達が大人ニキビに悩んでいるんです。なんか最近ニキビに乳酸菌がいい!って話題なんだそうで、おすすめのヨーグルトを聞かれたんですが、全然分からなくて…。
乳酸菌がニキビにまで効果があるって本当なんですか?
今さら何を言っておるんじゃ!ニキビを改善するためにも腸内環境を整えることは不可欠なんじゃよ。
よし、では今日は、ニキビのメカニズムや改善方法、またヨーグルトを食べる際のポイントなど徹底的に解説していこうじゃないかっ。
しっかり覚えて友達に教えてやるんじゃよ。
ニキビができるメカニズム
ニキビが発生する原因を
① 肌の表面で起こっていること
② カラダの内側で起こっていること
の2つの視点からみてみよう。
① ニキビの原因~肌の表面で起こっていること~
ニキビは、肌の表面に棲んでいる常在菌である“アクネ菌”が原因となっておる。“アクネ菌”についてはコマーシャルなどでもよく耳にするので、聞いたことがある方も多いじゃろう。
ニキビで悩んでおられる方にとっては、にっくき“アクネ菌”じゃろうが、これは誰の肌にでも存在する細菌で普段は悪さをしない。
しかし、ある環境が整った時にアクネ菌は大喜びで繁殖し肌に炎症を起こしてしまうんじゃ。これがニキビなんじゃ。
アクネ菌によってニキビが発生するまでの過程は以下の通り。
1:酸素を嫌うアクネ菌が角栓で蓋をされた毛穴の中に入り込む(無酸素なのでアクネ菌にとってはかっこうの住処なんじゃ!)
2:毛穴の中で皮脂はどんどん分泌。出口がふさがっていて逃げられないので皮脂は貯まる一方
3:アクネ菌はこの皮脂が好物。これを分解し、遊離脂肪酸とグリセリンを生成する
4:遊離脂肪酸が酸化し毒性のある過酸化脂質となる
5:これが、毛穴の中で炎症を起こした状態=ニキビ
いかがかな?原因がどこにあるか、お分かりになったじゃろうか?
アクネ菌は常在菌なので完全に殺菌することは、不可能。いや、アクネ菌を殺菌することは他の常在菌も殺してしまうことになるので危険じゃ。
では…?そうじゃな、問題は毛穴の詰まり=過剰な皮脂分泌と、その皮脂の内容(成分)なんじゃ。
過剰な皮脂の分泌により毛穴は詰まってしまう。その詰まった毛穴の中でさらに皮脂が分泌されるといわゆる“白ニキビ”になるんじゃ。ここにアクネ菌が入り込んで悪さをした場合に毛穴の中で炎症が起こり、“赤ニキビ”や“黒ニキビ”となる。
では過剰な皮脂分泌はどうして起こってしまうんじゃろうか?その大きな原因となっているのが、腸内環境の悪化なんじゃ。
② ニキビの原因~カラダの内側で起こっていること~
意外だと思うかもしれんが、実はニキビと腸内環境には密接な関係がある。
「肌は排泄器官である」と聞かれたことはあるかな?
本来、老廃物のほとんどは便や尿と一緒に排泄されるはずなんじゃが、便秘などで腸内環境が悪化すると、体内に食べかすが溜まってしまう。すると腸内に溜まった食べかすが次第に腐ったり、有毒ガスを発生するんじゃ。
出口が無い老廃物や有毒ガスは血液に混ざりこんで全身を駆け巡り、最終的に肌から排出される。その時、老廃物や有毒ガスは「汗」や「皮脂」に混ざりこんで排出されるぞ。だから、腸内環境が悪化している人の汗は臭い。
老廃物を排出するために、体はどんどん「皮脂」を作り肌から排出しようとする。だから、過剰な皮脂分泌が起こるんじゃ。しかも老廃物の混じった「皮脂」はアクネ菌が好きな脂分がたっぷりと含まれたドロドロ皮脂なんじゃ。アクネ菌が繁殖してしまうわけじゃな。
どれだけ一生懸命、ニキビに良いと言われている洗顔料を使って顔を洗ったところで、この過剰な皮脂分泌を止めてやらんことには、新たなニキビが発生するのを止めることはできない。これまで何をやっても駄目だった…と悩んでおられる方は、ぜひ腸内環境を整えることにチャレンジしてみてほしい。
その方法をこれからお教えするぞ!
ヨーグルトがニキビに良い3つ理由
“腸内環境を整える食べ物”というと、まず多くの方がヨーグルトを思い浮かべられるじゃろう。テレビや雑誌でも良く取り上げられておるからな。
ヨーグルトには善玉菌が含まれており、確かに腸内環境を整える効果があるんじゃ。
ヨーグルトがニキビ予防・改善に効果的とされる理由には大きく分けて3つ!
乳酸菌は主に小腸で働くぞ。
小腸は胃で消化された食べ物を吸収して、血液を通じて全身へ栄養を送る働きをしておる。乳酸菌を摂りいれることで小腸の働きがよくなり、肌の細胞に良質な栄養が送られ、肌のターンオーバーが活性化するんじゃ。色素沈着やニキビ跡の修復作業をしてくれるぞ。
ビフィズス菌は大腸で働く善玉菌じゃ。
大腸は小腸から送られてきた栄養素が抜き取られたものから、水分を吸収し便を作る働きをするんじゃ。ビフィズス菌を取り込むことで、大腸のぜん動運動(便を肛門の方へ押しやる動きのことをいう)を活発にし、便秘を解消してくれるぞ。
排便がスムーズに行われると、老廃物は本来の排出先である便として外に出されるので、前述したように血液に乗って身体中を駆け巡るようなことが無くなる。過剰な皮脂分泌は止まり、皮脂も老廃物タップリのドロドロ皮脂ではなくなる。毛穴がつまらなくなれば、アクネ菌は住処も食物も失ってしまうんじゃ。
ビタミンB2は美肌のビタミンと呼ばれている栄養素で、ニキビや肌荒れを改善する働きがあるぞ。また、皮脂分泌を調節する働きもあるんじゃ。
ビタミンAは肌の免疫力を高める効果あるぞ。ニキビの原因であるアクネ菌の繁殖を予防してくれるんじゃ。
ヨーグルトによるニキビケアの3つのポイント
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は胃腸などの酸に弱く、腸に届く前に多くが死滅してしまうと言われておる。ヨーグルトに含まれている善玉菌は「生きて腸まで届く!」とうたっているものが多いので、それほど心配する必要はないが、やはりそれでも100%の善玉菌は腸に届いていないと考えられる。
せっかく摂取するのなら、出来るだけ多くの善玉菌を腸まで届かせたいではないか。ヨーグルトは極力、胃酸が弱まっている食後に食べるようにすると良いぞ。
人の身体は寝ている間に細胞の修復をしたり、消化・吸収を積極的に行っている。善玉菌を寝る前に摂取すると、これらの働きをサポートすることができるぞ。効果的に働かせるためにも、ヨーグルトは夕飯の後に食べるのがオススメじゃ。
乳酸菌やビフィズス菌はオリゴ糖・食物繊維をエサとして増えるので、ヨーグルトと一緒に食べるようにすると良いぞ。
食物繊維は、野菜・果物・海藻類・きのこなどに多く含まれている。さまざまな食材を工夫して食べるようにしよう。
また、オリゴ糖はバナナ・はちみつ・きな粉などに多く含まれているので、これらをヨーグルトに混ぜて食べるのもおすすめじゃ!
ちなみにヨーグルトの選び方じゃが、善玉菌は人それぞれ合うもの合わないものが異なるので、いろいろ試してみると良いぞ。少なくとも同じ商品を3週間ほどは続けて食べて様子をみてみよう。腸内環境が整ってきたかどうか?の判断は便をみれば一目瞭然!
理想的なうんちは以下の通り。
- 色は黄色または、黄褐色
- 形はバナナ状
- 水に浮かぶ
自分の体に合うヨーグルトを見つけたら、毎日それを食べ続けてみよう。2~3か月ほどできっと肌に変化を感じるはずじゃ。
ヨーグルトでニキビが悪化?!
実は、ヨーグルトを食べてもニキビが治らない、もしくは悪化してしまうという方もおるんじゃ。乳製品にはアレルギーを引き起こす特殊たタンパク質を含んでおり、これがニキビの原因となっているかもしれない。
ヨーグルトや牛乳などの乳製品を食べてお腹をくだしてしまうという方は、乳製品に含まれるたんぱく質を分解する酵素を持っていない可能性があるぞ。ヨーグルトを食べ続けているのに、一向によくならない、という方は一度ヨーグルトを食べるのをやめてみるのも一つの手じゃよ。
ヨーグルトを他のもので代用しよう!
ヨーグルトを食べられないからといって、ガッカリすることはないぞ。代用できるものは沢山あるんじゃ!
ニキビを改善しようと思えば腸内環境を整えることが最重要。腸内環境を整えるために必要なのは乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌じゃ。
善玉菌は以下のような食べ物に多く含まれておるぞ。
- 味噌
- ぬか漬け
- キムチ
- しょう油
- 塩麹
などなど。
毎日の食事にこれらの食材を積極的に摂取するようにするんじゃ。また、食事でとるよりも圧倒的な数、また豊富な種類の乳酸菌を摂取できるのでお勧めなのが、乳酸菌サプリなんじゃ。
乳酸菌サプリには善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が含まれているものも多いので、効率的に腸内環境を整えることができるぞ。
腸内環境を改善しすれば、必ずしやニキビは撲滅するじゃろう。
こちらのページではニキビ予防・改善におすすめの乳酸菌サプリをランキング形式でご紹介している。こちらもぜひ参考にしてほしいぞ!
目的別乳酸菌【選び方】
下痢・便秘 | 花粉症・アトピー | ダイエット・肥満解消 |
---|---|---|
免疫力アップ | 美肌・ニキビ予防 | 腸まで届く |
---|---|---|
カプセルタイプ | 顆粒タイプ | 植物性乳酸菌 |
---|---|---|